栄養表示気になりますか?2024年6月25日

みなさん、こんにちは。海外担当Rです。
最近は夏日を観測するなど暑い日が続いていますが体調崩していませんか?
暑くなると自然と冷たい飲み物が欲しくなりますが、意外にも糖分や塩分が多く含まれているものがあります。

日本より蒸し暑いシンガポールでは飲み物にNutri-Gradeラベルと言うラベルが貼られているそうです。

シンガポール NUTRI-GRADE ラベル

糖分と飽和脂肪の含有量に基づきA~Dの4段階の等級がつけられ、Aと評価された飲み物は糖分と飽和脂肪含有量が最も低く、Dが最も糖分と飽和脂肪の含有量が多くなっています。
CおよびDに等級付けされた飲み物は、パッケージまたはメニューやその他の資料に等級を表示する必要があります。(小規模食品事業者は必須のニュートリグレードCおよびDラベル表示を免除されます。)一方、AおよびBに等級付けされた飲み物ではオプションでの表示となります。
この表示は2022年12月30日から始まりましたが、2023年12月30日からは店頭で淹れるコーヒー、搾りたてのジュース、スムージー、タピオカミルクティーなど店で調理・販売しているものも対象となりました。シンガポールでは糖尿病や高血圧など慢性疾患の予防対策として、A等級の砂糖、甘味料、飽和脂肪含有量が最小限に抑えられている飲料を可能な限り最初に選んでもらいたいという意図があるようです。

また同じような栄養評価を表示するラベルは2016年からフランスで導入され、今ではドイツ、ベルギー、スイス、ルクセンブルク、スペイン、オランダでも導入されています。

ドイツ 栄養スコア表示

表示義務はありませんが加工食品に表示されていて、シンガポールと同じようにAが栄養価が高く、Eが栄養価が低いという評価になります。
消費者にとっては一目で健康的な食品が分かる事、食品企業としては健康的な食品を消費者にアピールする事で商品の差別化を図ることが期待されているようです。

日本でも麦茶に砂糖を入れて飲む事があります。 砂糖を入れる事で麦茶に含まれているカリウムやカフェインやビタミンB1などミネラルの吸収を促し疲労回復の効果が期待されるそうです。
普段気にしない飲み物や食品の栄養表示を一度見てみてはいかがでしょうか?


参考文献
JETRO ビジネス短信 飲食品の砂糖、塩分量への規制広まる
JETRO ビジネス短信 食品への5段階の栄養スコア表示制度を導入


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