世界のアレルギー表示について~アメリカ・日本編~2025年9月9日

9月に入ってもまだまだ暑い日が続いていますが、みなさんお元気でしょうか?
海外担当Rです。

今回はアメリカと日本のアレルギー表示についてお話したいと思います。
そもそも、アレルギー表示は食物アレルギーを持つ人が原因アレルゲンを把握しアレルギー症状により健康被害を未然に防ぐ目的で表示が義務化されています。

では、アメリカと日本でどのような違いがあるのでしょうか?

【アメリカ】
アメリカでは2025年1月よりココナッツがアレルギー表示から除外されました。除外の理由としてはココナッツが木の実(ナッツ)しての性質を持っていない事とココナッツアレルギーの発症率が極めて低いという事です。
しかし、日本ではココナッツは木の実 (ナッツ)に分類されアレルギー表示対象となっています。
ココナッツアレルギーの症状としては皮膚のかゆみ、赤み、湿疹、蕁麻疹などの皮膚症状、呼吸困難、くしゃみ、鼻づまり、鼻水、喘鳴下痢、吐き気、嘔吐、腹痛などの症状があり、アナフィラキシーショックを引き起こす事もあるそうです。
ココナッツを食べたり、ココナッツオイルを肌に塗ったときに発症する事もありますが、ココナッツ繊維を使ったマットレス工場で働いている人が、ココナッツ繊維の粉じんによって発症する事例もあったようです。
ココナッツアレルギーがある方はアメリカに渡航する際、原材料表示に十分お気をつけください。

【日本】
2025年度中にカシューナッツがアレルギー表示対象となり、ピスタチオはアレルギー表示を推奨される事が決定されました。
木の実 (ナッツ)が原因でアレルギーを引き起こした割合は鶏卵に続いて2番目に多いそうです。木の実の中でも一番多いのがクルミ、その次がカシューナッツ、マカデミアナッツ、ピスタチオと続きます。
日本ではアレルギー表示にカシューナッツが加わる事でアレルギー表示義務が9項目に増えます。

 

アレルゲン9種イラスト例

アレルギーは突如発症する場合がありますので軽視せず、何か異変があった時はすぐに医師の診察を受けてください。

以上、海外担当Rでした!


参考文献:日本経済新聞


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